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●赤信号
診察室に中年の婦人が入ってくる。
大手の会社の有能な中堅社員だが、もの静かな知性あふれる方である。
緊張した面もちで腰掛ける。 永年にわたる不妊治療。
何カ所もの病院で治療を受けてきた。体外受精を何回も受けているけど、年齢の因子のために卵巣が薬によく反応しない。
今回が最後の挑戦とがんばったのだ。
「ごめんね。こんどもだめだったよ」 「・・・・・、そうですか。もうあきらめます。・・・・・今まで本当にありがとうございました」。
目から一筋の涙。 「子供がなくても幸せに暮らしている夫婦も沢山いますよ。
お二人仲良く元気に暮らして下さい」。
軽く会釈して、いつものように静かに出ていった。
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●黄信号
不妊治療を受ける患者さんはいつも黄信号を前にしている。
早く子供が欲しい。早く、早く・・・。
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不妊治療交差点に来ないために
結婚年齢が遅くなり、結婚しても子供のいない生活を楽しみたい。
結局タイムリミットになってからやってきます。
35歳を過ぎると妊娠率は低下するし、赤ちゃんの染色体異常も出やすくなります。
体外受精の妊娠率は20才代では40%をはるかに超えるけど、年齢と共に35%、30%と下がり、40才代になると10〜15%になってしまいます。
そうならないためには若い内に結婚して赤ちゃんを産むこと。特に生理不順に悩むようなかたはホルモン調節がよくなく、不妊に悩むことも多いのです。
若い女性の皆さん、「不妊交差点」に来ないようにお気をつけ下さい。