アダムとイブの時代から、男がいて女がいて
産婦人科医としては女がいないと仕事になりません。
男は男、女は女と区別してもらわないと困ってしまうわけで、最近の進んだ教育では男女を区別してはいけないとか、男女雇用機会均等法だとか、男と女の境で苦労している産婦人科医は「おいおい」と言いたくなることが多いのです。
確かに男と女の区別は難しくなってきて、街角では外見上はどちらか判らない人も散見します。
女性が中性化している一方で、そんじょそこらの女性よりはるかに美しく魅力的な「おとこ」もいるようで。
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ある患者の話
以前にある大学病院の産婦人科外来に美しく着飾った中年の女性が現れました。
受付の予診で、「どうしました?」「子供が出来ないんです、私に子供が出来ると証明して下さい」「変な相談ですね」。
初診の患者さん担当の講師の偉い先生が「どれどれ」と診察すると「何か変だぞ」。
部下の先生も首をかしげている。
もう一度よく聞いてみると、なんとその「女性」は本当は男性で、中近東の某国で親から貰った大事ないちもつを惜しげもなく切り捨ててしまい、形成を受けたというのです。
彼(彼女)はもうそれですっかり女になってしまった、子供も産めると信じているのでありました。
「私は女、子供を産めるという証明書を書いてちょうだい」、「大事なものを取っちゃっても男は男なの」というやりとりが30分続いて、挙げ句に「フンッ」と怒って帰ってしまいました。
「先輩、どんな仕上がり具合でしたか?」「変な形だったぞ」。
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男と女 2
ご存じのごとく、男と女の区別は体の外見や生殖器の形ではなく、性染色体が「XX」、「XY」のどちらかで決まるのですが、いろいろな亜型があってどちらか迷うような症例も存在します。
X染色体はとても重要で、「XO」(性染色体が2本のうちX一本しかない、表現型は女性)は存在するが、「YO」(X染色体を欠く)は生存できず存在しないのです。
Y染色体はX染色体のかけらから出来たという説もあって、種の保存からみるとX染色体を二つも持っている女性の方がたくましく重要な働きをしているように思えてきます。
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男は男らしく、女は女らしく
生物学的に見るとほ乳類はたくましい「オス」が逃げ回る「メス」を追いかけ回して・・・してしまうのがほとんどのようで、夫婦の間で・・・が義務的になってしまうと男性はぐんにゃり状態、これは不妊症カップルを沢山見ている私がよく相談されることなのです。
男は男らしく、女は女らしくというのが種の保存に基づいた真実なのです。
むかしは男は「戦(いくさ)」をし、女は「お産」をする。それぞれの「死ぬか・生きるか」の修羅場をくぐり抜けて一人前になったといわれます。
戦(いくさ)が無くなって男は中性化しつつあると考える人もいるのです。
戦後半世紀を過ぎて戦争のない我が国は大変幸せなのですが、反面、男らしさを発揮する機会がなくなってしまったのではないでしょうか。
このようなことを言うとテレビでよく目をつりあげて男性陣に噛みついている某大学教授の先生をはじめ女性運動家の皆様につるし上げをくらいそうで、恐怖感をおぼえながら筆を進めます。
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男女の「差別」と「区別」とは
産婦人科医の目で見ると女性には男性には見られない特有の強さと弱さがあります。
基本的には、やはり女性は守らなければならない性で、それは種の保存のための本能に基づくものでしょう。
社会的に女性を差別したり、蔑視したりすることの愚かさは言うまでもありませんが、区別はあるべきで、女性は女性として大切に扱い保護すべきと考えています。
差別は良くないが、守られるべき性を区別することはとても大事なことなのです。