一般的に動物では季節的な発情期のみ性欲を示します。
サル・類人猿は発情期には月経周期が出現し、交尾に駆り立てられるのは中間の排卵日周辺に限られています。
サルの場合には性行動が性ホルモンの動きにコントロールされて、交尾即妊娠につながるというきわめて無駄のない性のあり方が存在するのです。
ニホンザルは冬に月経周期が戻ってきて、その時だけ発情すると言われています。
ゴリラやチンパンジーは年間通して月経がありますが、発情するのは排卵期のほんの数日に限られています。
ヒトは1年を通して月経周期があります。しかも排卵期だけでなく朝・昼・晩、月曜日も土曜日も同じように発情するのです。
のべつまくなしに発情するのは人間だけですが、排卵周辺期での性欲のたかまりはサルほど顕著ではないにしてもサルからの名残としてみられます。
性欲中枢のコントロールは本来、本能だけにコントロールされていました。
直立二足歩行は大脳化を促進し、ヒトは巨大脳(ボリュームのある新皮質)を持ち常時発情するようになってしまいました。
性欲を大脳皮質が更に高度にコントロールするようになったのです。
ヒトに於けるこのような進化は、よく言えば生殖が目的だけの性から解放された性とも言えます。
男性の場合、性的興奮により仙髄に発する勃起神経から分泌された一酸化窒素(NO)の働きでcyclic AMPが作られ、これが陰茎の海綿体平滑筋を弛緩させることにより海綿体洞内に血液を流入させ、勃起が起こります。
射精に際して、精子は精管の中を上行し、前立腺と精嚢で作られる精液と混ぜられ、尿道に合流して射精されます。
一回の射精で精液量は2-6cc, 精子数は2千万〜1億個/ccとされています。
男性の性欲に関しては、ある統計では42%が60歳頃から減退感を訴えるようになり、70歳で25%、75歳で半分がインポテンスになります。70歳代になって勃起能力やオルガズム頻度が不定期になって、心理的に不能になっていくのです。
これにも個人差が大きく、中には90歳を過ぎても性欲旺盛という剛のものもおられるようです。
一般に男の井戸は汲むほど良いといわれます。