人類200歳時代の幕開け
人類にとって幸せな時代は来るのだろうか?
寿命は200歳まで延びる?
私の愛読している「ニュートン」5月号に「大特集、人類200歳時代、最先端医療で寿命が延びる」と銘打った特集記事が出ました。
大変な時代が来ることになります。記事を参考に検討してみましょう。
この爆発的な進歩をもたらす要因の一つはヒトの遺伝子の解読にあります。
「ヒトゲノム計画」の国際チームは昨年4月に概要を発表、2003年3月を目標に3万数千個ある遺伝子の全配列を99.99%以上の精度で読む作業を進めています。
遺伝情報の解析が進むと、病気の予測・予防が出来るので寿命は更に延びると考えられます。
日本人女性の寿命は平均85歳、世界のトップであり、戦後30歳延びたといわれます。
そして100歳以上は1950年には97人でしたが今では約1万5千人に達しています。
今年生まれた女の子の半数くらいは22世紀に100歳の誕生日を迎える?。
世界の長寿記録はフランスの女性122歳(1997年没)でした。
平均寿命が延びたとしても120歳を上限とするという説が強かったのですが、これが覆りそうな研究があります。
細胞の寿命はどうやって決まるのでしょう。
脳神経細胞など一部を除いて人間の細胞は細胞分裂を繰り返します。
染色体の末端のテロメアとよばれる部分は細胞が分裂するたびにすり減っていきます。
一定の回数分裂すると限界に達して細胞の死を迎えますが、テロメラーゼという酵素はこのスリ減りを修復し、細胞を永遠に分裂可能にしてしまう。
その結果、寿命を数百歳まで延ばせる可能性が考えられています。
すでに線虫では遺伝子に変異を起こして最大寿命を1.5倍にすることに成功しており、これをヒトにあてはめると200歳を超えることになるのです。
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200歳時代ーー本当に幸せに生きられるだろうか?
我々は100歳時代に生きています。さて200歳時代になったらどうなるのか?。
老年人口は爆発的に増加します。
6世代・7世代が共存する家庭が増えそうです。
橋が新築されると完工式の渡り初めは3世代の夫婦がするものですが、そのうちに5世代の夫婦が当たり前になるかもしれません。
公園は暇な老人達でいっぱいになるでしょう。若者中心の時代となればみじめなのは老人達。
「姥捨て山」の時代も間違いなく来ますし、老人の自殺も増えるでしょう。
病院の光景も目に浮かびます。
高齢のために各種の病気も増えるので外来も病室も老人でいっぱいになるでしょう。
入院の年齢制限がされるかもしれません。
現在の医療保険制度は必ず崩壊します。
医療費は各人の負担となり、高額の医療費に苦しむことになります。
そうなると高寿命治療を誰が受けられるのでしょうか。
一部のお金持ちだけが長生きするのかも知れません。
老人が増えすぎると、国の生産力を支える若年人口が減少し、国力の低下をもたらせます。
労働力として外国人の流入も増えるでしょう。
いやなことですが人間の世界に於いては必ず戦争が起こります。
日本の歴史を見ても50年間戦争の無かった時代はないと言われます。
そうなれば貴重な若年階層を守るために老人達が戦場にかり出されるかもしれません。
高齢者対象の業種はますます延びます。
介護関係の施設、老人グッズ、老人クラブ、保養所。
そして宗教の時代が来ます。
お寺はお参りする老人でいっぱい。
早くぽっくり逝きたい人ばかり。
朝から境内に集う老人達の姿が目に浮かびます。
決して明るくない200歳時代
200歳時代は夢のような時代ではなく悲惨な時代となりそうです。
我々の時代は100歳時代。もしかすると史上でもっとも幸せな最後の時代を生きているのかも知れません。